ポルシェ、2026年シーズンに向けて次世代911カップと最適化された911 GT3 Rを発表

ニュースとお知らせ 8月8日

シュトゥットガルト/ヴァイザッハ – 2025年8月8日 – ポルシェは、待望のカスタマーレーシングモデル2台、新型911カップ2026年仕様911 GT3 R Evoを発表しました。これは、ポルシェのワンメイクプログラムとGT3カスタマープログラムの大きな推進力となります。


1. 新型911カップ(992.2世代)

ポルシェは、992.2世代プラットフォームをベースに、名称を簡素化するため「GT3」を削除し、名称を改めた911カップを正式に発表しました。このモデルは2026年にポルシェ・モービル1・スーパーカップや世界各地で開催される複数のカレラカップ選手権などへの参戦を予定しています。

🔧 主なハイライト:

  • パワートレインとパフォーマンス
    自然吸気4.0リッター水平対向エンジンは、出力382kW(520PS)を発生。前モデルより10PS向上。
  • 持続可能な燃料テスト
    eFuels(再生可能燃料79.7%配合)を使用して開発され、CO₂排出量を66%削減。
  • エアロ&シャシーのアップデート
  • DRL(デイタイムランニングライト)を廃止したモジュラー式フロントエンド
  • 一体型フェンダールーバーとターニングベーン
  • リサイクルカーボンパーツを使用した改良型スワンネック・リアウイング
  • ブレーキ&ABSの強化

380mm径フロントディスク、改良型Bosch M5 ABS、耐久レース向け大型フルードリザーバー

  • ドライバー重視のインテリア
  • イルミネーションボタンを備えた新型マルチファンクションステアリングホイール
  • ABSとトラクションコントロール用のロータリー式コントロール
  • 新しいセットアップに合わせたミシュランタイヤ開発プログラム

2. 2026年モデル 911 GT3 R Evo

ポルシェは、既存の992 GT3 Rを改良した2026年仕様 911 GT3 R Evoも発表しました。2026年のカスタマーレーシングプログラムへの参加が予定されています。

🛠 主なハイライト:

  • 空力改良
  • ブレーキとエアフローを改善するフロントルーバーベント
  • 4mmガーニーフラップ付きリアスワンネックウィング
  • エアフローを改善する新設計ボディアンダートレイ
  • サスペンション&シャーシ
  • アンチダイブ機能付き改良ダブルウィッシュボーンフロントサスペンション
  • 最適化されたリアマルチリンクアンチスクワットジオメトリ
  • 冷却&コンポーネント
  • ステアリング、ブレーキ、リアアクスルのフルード冷却
  • セラミックホイールベアリング、ドライブシャフトの取り付けを容易に
  • エレクトロニクス&エルゴノミクス
  • 改良されたドライバーベントシステム
  • データアクセス用USBリモートロガー
  • 内蔵給油センサー、カメラマウント、テレメトリーポート
  • 価格&アップグレード
  • 新車:約1,500万円€573,000(VAT抜き)
  • 既存992 GT3 R用アップデートキット:約€41,500
  • レースで実証されたデビュー
  • スパ・フランコルシャン12時間レースに参戦し、総合2位を獲得

📊 概要表

モデルデビューシーズンパワートレイン主な改良点
911 Cup20264.0L NAボクサーエンジン(382kW / 520PS)エアロダイナミクスの見直し、モジュラーデザイン、eFuel対応、コックピットのアップグレード
GT3 R Evo2026992 GT3 Rプラットフォームのアップデートサスペンション、冷却システム、エレクトロニクス、データシステム、エアロチューニング

この2つの発表は、ポルシェ モータースポーツのイノベーションへのコミットメント、つまり世界中のドライバーとチームにとってのパフォーマンス、持続可能性、そしてアクセシビリティのバランスを再確認するものです。