Naiyanobh Bhirombhakdi

ナイヤノブ・ビロムバクディは、しばしば「トイ」の愛称で呼ばれ、トラック内外で多面的なキャリアを持つタイのレーシングドライバーです。ブーン・ラウド・ブリュワリーのオーナーである著名なビロムバクディ家に生まれたナイヤノブは、モータースポーツへの情熱と、ブーン・ラウド・ブリュワリー株式会社の企業財務および管理担当の第一上級副社長としての企業責任を両立させています。彼は、グループの長期財務戦略を策定し、リスクを管理し、財務上の決定について助言しています。

ビロムバクディのレースの旅は、比較的遅い15歳の時に、タイのトヨタ・ヴィオス・ワンメイク選手権で始まりました。遅いスタートにもかかわらず、彼はスキルを発揮し、すぐに国内ツーリングカーランキングで昇格しました。大学の勉強に集中するために一時休養した後、2014年にレースに復帰。2016年にはGTカテゴリーにデビューし、クラフト・バンブー・レーシングからGTアジア・シリーズの初のフルシーズンチャンピオンシップに参戦。ポルシェを駆り、経験豊富なレーサー、ダリル・オーヤンと組んだ。同年、富士スピードウェイで開催されたGTアジア・シリーズのレースでは、シンハー・モータースポーツのフェラーリ458を駆り、2位という好成績を収めた。

職業やレース活動以外では、ナイヤノブは慈善活動にも熱心に取り組んでいる。タイ脳性麻痺スポーツ協会の会長を務めたほか、アスリートの育成とタイ代表ボッチャチームのトレーニングに特化した施設、国立ボッチャスポーツトレーニングセンターの設立にも携わった。